【分析】ジョコビッチのバックハンドを現役理学療法士が分析してみた

 
週一プレーヤー
「バックのストロークがなかなか安定しません・・・。誰か参考になりやすい選手っていますか?」
今回はこんな声にお答えします。
本記事の内容
  • シンプルなテイクバック
  • インパクト後の押し出し
  • 左足を届かせられるフットワーク
本記事の信頼性
理学療法士として6年間、都内のリハビリテーション病院にて脳卒中や整形外科のリハビリを担当してきました。
現在はテニスコーチとしても活動中。
得意分野は動作分析、皆様のお役に立てるようテニスと体の関係を探究していきます。

今回はジョコビッチ選手をおすすめします。

2011年以降世界ランクのほとんどを1位2位でキープしている強すぎるジョコビッチ選手。(2020年6月現在)
その圧倒的な強さがバックストロークにも隠されています。

ジョコビッチ選手の魅力

0:58のような体勢が崩されても力強く打つシーンが目立ちます。
守っているのか攻めているのか正直分からないですね。

エース以上にテニスの勝敗を決める上で非常に大事な要素があります。

それはミスの少なさです。

アンフォーストエラー(自分からのミス)の少なさがジョコビッチ選手の魅力の一つ。
自分からミスはしない鉄壁のプレースタイルが安定した勝率を保つ秘訣かもしれません。

 
見習いコーチ
しゅーぞー
それではバックストロークの解説に入ります!

シンプルなテイクバック

バックストロークのスローモーションです。

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軸がぶれない

バックストロークはその選手の特徴が分かりづらいのですが・・・。
ジョコビッチ選手はテクバックでの軸が特にぶれない印象です。

軸がぶれないためには

  • 低いボールにも足を深く曲げられる
  • 遠いボールにも左足をボールの後ろまで届かせられる

この2つが挙げられます。
ボールによって体勢が崩れることが非常に少ないのです。

体のひねりが強い

胸は後ろを向くほど体をひねったテイクバック。
しかし腕自体はそれ以上ラケットを引いているようには見えません。

このシンプルなテイクバックが安定したショットに繋がっていると考えられます。

インパクト後の押し出し

インパクトの後に注目して先ほどの動画をもう一度見てみます。

左手で押し出している

左ひじが伸び切るショットが多いですね。
左手で押し出せているからこそのスイングです。

左足をボールの後ろに置けられると左手で押し出せるスイングとなりやすい。
クローズドスタンスであると右手主導の縮こまったスイングとなりやすいのです。

体の上下動が少ない

先ほどはテイクバックでの体の軸でしたが、スイング中の上下動も少ないです。

上下動が少ない方が左足で溜めたエネルギーをそのままボールへぶつけられます。
安定したボールを打つためにも大事ですね。

左足を届かせられるフットワーク

遠いボールもオープンスタンスで打てる

走らされてもオープンスタンスで打てるほどのフットワーク。
そのままエースとなるショットが先ほどの動画でも何回かありました。

オープンスタンスで打てるメリットは2つあり、

  • 厚い当たりで打てる
  • 切り返しが早くなる

です。

厚い当たりとは

厚い当たりとはインパクトで押し出せる当たりということです。

コースや回転量のコントロールが行いやすくなります。
威力を出すためには左腕と体幹の筋力が必要となります。

早い切り返し

打ち終わった時点ですでに左足が外にあるため切り返しが早くなります。

オープンスタンスは守る上で非常に有効なスタンスなのです。

あまりフォアで回り込まない

フェデラー選手やナダル選手とは違う特徴かもしれません。
回り込まないことで不意に打ち込まれてもバック側の反応が早くなるのではないでしょうか。

バック側にポジションを取らないことでフォアの守備範囲も広くなり、エースが取られづらいのかもしれません。

全身の柔軟性

大きく開脚して打つ様子を見たことがある方も多いと思います・・・!

開脚にはもちろん筋肉の柔軟性が必要です。
しかし開脚し体を支えながら打つためには全身の筋力が強くなければいけません。

ジョコビッチ選手のトレーニングの種類はとても豊富です。
下記の記事でまとめられていますのでよろしければご参考ください。

最後に

ジョコビッチ選手のバックストロークの特徴は、

  • 左足を届かせられるフットワーク
  • 軸がぶれないテイクバック
  • 左手で押し出したインパクト

でした。

バックストロークは派手さはありませんが狙われやすい大事なショット。
基礎を大事にして狙われてもジョコビッチ選手のように打ち切ってやりましょう!

本記事はここまでです。
ありがとうございました!

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