【分析】フェデラーのサーブを現役理学療法士が考察してみた

 
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週一プレーヤー
「サーブってトッププロを見てもフォームはバラバラだよね・・・。
でもあえて理想のサーブフォームを挙げるとしたら誰?」

私はフェデラー選手と考えています。
フェデラー選手ほど怪我が少なく、サービスキープが安定している選手はなかなかいません。

そのため今回はフェデラー選手のサーブを徹底解剖していきます。

本記事の信頼性
理学療法士として6年間、都内のリハビリテーション病院にて脳卒中や整形外科のリハビリを担当してきました。
現在はテニスコーチとしても活動中。
得意分野は動作分析、皆様のお役に立てるようテニスと体の関係を探究していきます。

フェデラー選手のサーブの特徴は、

  • 前にもジャンプしたスイング
  • 次の動作への切り替えが早い

です。

フェデラー選手の特徴が抑えられれば肩の負担の軽減にも繋がります。
サービスゲームの統計も含めて解説していきますね!

留意点

今回は理想のフォームとしてフェデラー選手を取り上げましたが、あくまで一例です。
あなたのリズム、身体のくせなどを考慮した上で取り入れて頂ければと思います。

フェデラー選手のサービスゲーム

セカンドサーブのポイント獲得率が世界一位

2019年までの5年間の統計で、フェデラー選手のセカンドサービスポイント獲得率は58.6%と世界1位なのです。

2位はナダル選手、3位はジョコビッチ選手です。

安定したサーブ、その後の組み立てが試合の勝敗に深く関係していると言えます。

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ファーストサーブも無理をしない

ファーストサーブの最高速度は209kmとあまり速い方ではありません。
しかし通算のサービスエース数はとても多いです(出場試合が多いこともありますが)。

スピード重視ではなく相手の予想を外すことが重視されています。

ダブルフォルトが少ない

ダブルフォルトは平均1.7本/試合とかなり少ないです。(2016年調べ)

ファーストとセカンドの差が少ないことも関係しています。

フェデラー選手のサーブの特徴

では実際のフォームの解説に入ります!

前にもジャンプしたスイング

スイングに注目して見てみます。

「ジャンプって上にするものでしょ?」と思われがちですが、
ボールを前に飛ばすためには前にもジャンプした方が効率的です。

前にジャンプすることで、
  • 右肩の負担が抑えられやすい
  • スイング中のバランスが崩れづらくなる

こんなメリットに繋がります。

上にジャンプする要素が強いと肩の力でラケットを振りやすくなり肩の負担が増えてしまいます。

【前にジャンプするために】右足で蹴りだしている

右足で蹴りだすことで、ラケットのスイングが加速されます。

左足メインでジャンプすると前に倒れ込みながらのスイングとなり、右肩の負担が増えてしまいます。

イーズナー選手のサーブ

サービスエースの年間記録で2010年と2012年の2度トップに輝いているビックサーバー、イーズナー選手を見てみましょう。

分かりづらいかもしれまんせんが、トロフィーポーズの時の上半身がフェデラー選手よりも左足側によっています。
左足側によってしまうとジャンプでの左足の負担が大きくなります。

イーズナー選手は2013年に左膝を故障していたこともあり、サーブで左足を中心にジャンプした影響が大きかったのかもしれません。

次の動作への切り替えが早い

次は練習風景の動画です。

流して打っていますが打ち終わりが軽いです。
フェデラー選手のセカンドサービスのポイント獲得率の高さはこの準備の早さも要因の一つではないでしょうか。

前にジャンプすることで打ち終わりで必要以上に伸びあがったり、左側へ崩れることもなくなります。

次の動作へ素早く切り替えられることで、早いタイミングのリターンにも対応できます!

トロフィーポーズに隠された秘訣

トロフィーポーズで前にのめる(左足メイン)方はとても多いですが、
フェデラー選手は前にのめらずに支えています。

前にのめらないトロフィーポーズには上半身のひねりが関係しています!

上半身のひねり

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上半身のひねりが大きくなれば、

  • ひねり戻しがスイングを力強くする
  • 右足でも支えやすくなる

こんなメリットに繋がります。
右肩のひねりだけでなく、上半身全体のひねりに繋がります。

ひねり戻しがスイングを力強くする

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上半身がよりひねられることでより力を溜められます。

ひねり戻しの力を利用することでも肩の負担を抑えられます!

右足でも踏ん張りやすくなる

右足で蹴りだすためには右足で踏ん張る必要があります!

右足でも踏ん張ることで安定したトロフィーポーズにも繋がりますね。


ワンポイントアドバイス

トスアップ後の左手が後ろに流れている

上半身のひねりを意識しづらい方に一つアドバイスです・・・!
トスアップ後の左手に注目してください!

身体がトスアップで横向きを作れていればトスアップ後の左手は後ろへ流しやすいです。

左手が後ろに流れることで上半身がよりひねられて、右足で支えやすくなるのです!

このトスアップはナダル選手、ベルディヒ選手、シュワルツマン選手なども行っていますね。

スピンサーブでも前にジャンプしている。

フェデラー選手のスピンサーブはラケットダウンで少し多めに胸を反らしている印象です。
胸を反らせることで打点を遅らせて縦方向へのスピンをかけているのです。
といっても相手に予測されないよう見た目は大きくは変わらないですね・・・。

右足で支えるための筋力

サーブを打ち続けていると筋肉のバランスが崩れやすくなり、右足で支えづらくなります。右足で支えるためには、

  • 腕立て伏せでの肩回り
  • のけ反りブリッジでの背中周り
  • お尻上げブリッジでのお尻・もも裏

この3か所が大事です。

意外かもしれまんせんが、歩いている時も右足で支える時は左の背筋が働きます。
背中に手を当てて確認してみてください・・・!

フェデラー選手のサーブのデメリット

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テニス界のレジェンド相手に何を考えているんだという感じですが正直あまり見当たらないです。

強いて言えばもっと肩の力を使えば速く打て、エースも増やせるのではと思います。

しかしフェデラー選手はあくまでオールラウンダーです。
サーブの比重が少ないから次のショットへ素早く対応ができる。
結果サービスゲームのキープ率が高いと考えられます。

それでもエース数はビッグサーバーと引けを取らないため圧巻のオールラウンドプレーヤーですね・・・!

最後に

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フェデラー選手のサーブの特徴をまとめてみました。

  • 前にジャンプしたスイング
  • 次の動作への切り替えの早さ

上半身のひねりがポイントでしたね。
しかしあくまでもあなた自身が打ちやすいフォームが一番です!
もしその中でも活かせるポイントがあれば幸いです。

本記事はここまでです。
ありがとうございました!

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