【分析】ナダルのフォアハンドを現役理学療法士が分析してみた

 
週一プレーヤー
「ナダル選手のスイング真似してみたいけど、どう打ってるのかな?
参考にできる部分があれば教えてください!」

今回はこんな声にお答えします。

ナダル選手の特徴3つ

  • グリップは薄め
  • 力強い軸足の蹴り出し
  • 極端に長いフォロースルー

本記事の信頼性
理学療法士として6年間、都内のリハビリテーション病院にて脳卒中や整形外科のリハビリを担当してきました。
現在はテニスコーチとしても活動中。
得意分野は動作分析、皆様のお役に立てるようテニスと体の関係を探究していきます。

ナダル選手は言わずと知れたBIG3の一人。
そのフォアハンドの回転・威力は他のトッププロと比べても異質。

そんなナダル選手のフォアハンドですが、我々一般プレーヤーでも参考にできる部分はあるのか。

理学療法士なりに分析していきます。

ナダル選手のフォアハンド

グリップは薄め

ご存知かもしれまんせんが、ナダル選手のグリップはセミウエスタンほどと薄め。
テイクバックで手首が折れるため、厚く握っているように見えますね。

広告

厚いグリップよりも威力を出しやすい

厚いグリップはボールをこすりやすく、回転がかけやすい特徴があります。
デメリットは威力が出しづらい点です。

対して薄いグリップでは回転こそかけづらくなりますが、ボールの当たりが強くなります。

ナダル選手はこすり上げて回転をかけるのではなく、ボールを押しつぶして回転をかけていくことが多いです。

そのため比較的薄いグリップでも鋭いスイングのおかけで、強烈な回転がかけられていると考えられます。

力強い軸足の踏んばり

ナダル選手は後ろ重心でも、体がのけ反らずにフルスイングできます。

これは軸足である左足の踏んばりが非常に強いため。

前足(ナダル選手の右足)に体重を移動させなくても強烈なボールが打てているのは、この軸足の踏んばりがあるからこそです。

強烈な逆クロス

ナダル選手の回り込みフォアハンドで打つ、逆クロスの角度はかなり鋭角。

軸足の踏んばりが強いと、打点を後ろに下げても強烈なボールが打てるということですね。

ナダル選手の体の特徴は、

  • 軸足の踏んばり、蹴り出しの強さ(軸足股関節の筋力)
  • 軸足の蹴り出しを上半身まで伝えられる運動連鎖(体幹前後面の筋力)

この2つの筋力が、ナダル選手のフォアハンドを支えていると考えられます。

極端に長いフォロースルー

ナダル選手といえば後ろで巻き付けるフォロースルー。
この利点はフォロースルーを長くとれること。

しっかり押し出してから巻き付けている

腰ほどの低めの打点から振りぬいた時に、このフォロースルーとなりやすいようです。
ナダル選手としては「振りぬきを強くしたらこういうスイングになった」といった感じかもしれません。

低いボールも厚く(押しつぶすように)捉えた結果、巻き付けるフォロースルーとなったと考えられます。

フォロースルーの仕方よりも、低いボールも前にしっかり振りぬくという点が大事ですね。

フォロースルーを意識することで

  • 前へ振りぬくことで、厚い当たりが意識しやすい
  • どこから振りぬくかイメージすることで、打点が意識しやすい
  • どう振りぬくかイメージすることで、コースの変更がしやすい

フォロースルーを意識することでスイング全体の意識が高められます。

この点に関しては、下の記事でも取り上げています。
詳しく見たい方はどうぞです。

関連記事

  週一プレーヤー「西岡選手のフォアハンドってトップスピンが強烈だよね。どう参考にすれば真似できるのかな?」   今回はこんなお悩みに答えます。 本記事の内容 テイクバックは[…]

ティエム選手との比較

ナダル選手と対照的なフォアハンドがティエム選手。
厚いグリップと肘から引いた大きめのテイクバックで、強烈なボールを放ちます。

フォアハンドの打ち方はトッププロによっても大きく変わります。
あなたに合ったスイングを色々試してみてください。

ナダル選手のフォアハンドを目指して

ナダル選手のフォアハンドに近づけるためのトレーニングを3つほどご紹介します。

スクワット

ナダル選手のような軸足の蹴りだしには、股関節の筋力が不可欠。
片足でできるまで筋力が身に付けば、威力upも間違いなしです。

負荷量の順番

  1. 両足は肩幅ほど開き、お尻で支えられる範囲で下げる
  2. 少しずつ足の幅を狭める、お尻も深く下げていく
  3. 片足で(後ろに足を下す)後ろに足を下して片足で
  4. 片足で行う(前に足を下す)

①から始めて20回2セットできれば②へ進みましょう。

意識したいコト

  • 足のうら全体でふんばる(特にかかと大事)
  • お尻を感じながら上げ下げ(ひざは内に倒さない)
  • 後ろに倒れる、かかとが浮きやすいのは背骨も硬いかも(ブリッジや足上げ腹筋をGO)

腕立て伏せ(プッシュアップ) 

打点から力強くボールを押し込むためには、体を押し支えられる筋力が重要。
エッグボールを打つためには、肩甲骨の筋力も大事となりますね。

負荷量の順番

  1. 壁や椅子を支えに
  2. ひざを立てて
  3. 床で
  4. 手の幅をせまくして

①から始めて20回2セットできれば②へ進みましょう。

意識したいコト

  • 肘は横に広げない(肩甲骨に効かなくなる)
  • 体幹はまっすぐをキープ(腰を反らさない)

ブリッジ 

体幹の軸を保ったスイングには体幹の筋力が不可欠。
ブリッジは体幹の筋力を鍛えるために絶好のトレーニングです。

呼吸ができる範囲で少しずつ試していきましょう。

  1. 膝を立てて、お尻を上げる
  2. 腕とかかとで支えて、お尻を上げる
  3. イスに手を乗せてお尻を上げる
  4. 床から支えてお尻を上げる
  5. ④を床近くまで下げられるようにする

意識したいコト

  • 左右差を減らす
  • 息が出来る範囲で
  • 腰を痛めない範囲で

この他のトレーニングについてはこちらの記事で詳しくまとめています。
よろしければご参考ください。

最後に

十数年世界トップでいつづける強さは強烈なフォアハンドも支えていると考えられます。

「薄いグリップでも回転はかけられる。」

ナダル選手を分析して感じました。

この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。

本記事は以上です。

広告
>障害予防と技術向上を両立

障害予防と技術向上を両立

いつまでも大好きなテニスを楽しむために