錦織圭のフォアハンドを分析してみた

 
錦織選手のフォアハンドって独特だけど、強いよね。
なんでコンパクトなテイクバックで威力が出せるのか知りたいです。

今回はこんな声にお答えします。

本記事の内容

  • 左腕を高いテイクバック
  • 蹴りだしが強いスイング
  • 押しだしが強いフォロースルー

本記事の信頼性
理学療法士として6年間、都内のリハビリテーション病院にて脳卒中や整形外科のリハビリを担当してきました。
現在はテニスコーチとしても活動中。
得意分野は動作分析、皆様のお役に立てるようテニスと体の関係を探究していきます。

錦織選手のフォアハンドは他の選手と比べて、テイクバックはコンパクト。
それでも強いボールが打てるということを証明してくれています。

今回はそんな錦織選手のフォアハンドについて、理学療法士的な視点から分析していきます。

錦織圭のフォアハンド

左腕が高いテイクバック

一般的にわきが閉まった、コンパクトなテイクバックは遠心力がいかせず、力も入りづらくなります。
錦織選手は左腕を高くセットすることで、この弱点をおぎなっています。

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右足(軸足)に体重が移りやすくなる

左腕を高くして体をひねることで、重心は右側へ移ります。
そのため軸足である右足にエネルギーをためることができるのです。

左腕が低くなってしまうと右足へ体重が移りづらくなり、エネルギーもたまりづらくなりますね。

右手はリラックス

錦織選手のテイクバックは一瞬だけ指が開きます。
この指を広げる動きで右手はリラックスでき、鋭いスイングに繋がっているのかもしれません。

蹴りだしが強いスイング

皆さんは下半身にどれだけの筋力があるかご存知ですか?
じつは全身のうち70%は下半身に集中しています。

そのため下半身の力をいかにスイングにいかすかが鍵となります。

錦織選手は右足の蹴りだしも特徴的ですよね。
これもしっかり軸足である右足に体重が乗っているため。

テイクバックさえ完了すれば、少ない時間でも力強いスイングを可能にしています。

蹴りだしは意識しなくてもOK

蹴りだしは鋭くスイングした時の結果。

蹴りだしを意識しすぎてしまうと、スイングより先に体が伸びあがってしまうことも。
蹴りだしとスイングは同時に起こってこそです。

軸足である右足で支えられていれば、蹴りだしは意識しすぎなくても大丈夫ですよ。

押し出しが強いフォロースルー

錦織選手はインパクト後もひじが前に出ていきます。
このひと押しが伸びのあるボールに繋がっています。

「いかにボールをつぶすか」
これが伸びのあるボールを打つために大切となるのです。

フォロースルーこそ意識すべき

錦織選手のスイングをマネするとテイクバックに目が行きがち。
しかし参考にすべきはフォロースルーです。

フォロースルーまでしっかり振りぬくことが、錦織選手の強さの秘訣なのです。

ティエム選手との比較

ティエム選手は右腕が高くセットされたスイング。
錦織選手とは対照的ですが、フォロースルーが大きい点は同じ。

その人に合ったスイングがありますので、色々な選手をマネてみるのも面白いかもしれませんね。

ティエム選手のフォアハンドについてこちらの記事で詳しくまとめています。
よろしければご参考ください。

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錦織のフォアハンドを目指して

ブリッジ 

テイクバックで左腕を高くしても、体幹の軸が折れてしまうと右足に体重が移りません。
体幹の軸を保つためには、体幹の筋力に左右差が少ないことが大事。

ブリッジを左右均等に行うことで、体幹の軸を保ったスイングに繋げていきましょう。

  1. 膝を立てて、お尻を上げる
  2. 腕とかかとで支えて、お尻を上げる
  3. イスに手を乗せてお尻を上げる
  4. 床から支えてお尻を上げる
  5. ④を床近くまで下げられるようにする

意識したいコト

  • 左右差を極力減らす
  • 息が出来る範囲で
  • 腰を痛めない範囲で

スクワット 

軸足の蹴りだしには股関節の筋力がカギに。
スクワットは下半身を鍛えられる万能メニューです。

片足でもできるようになれば、切り返しにも強くなれますよ。

  1. 両足は肩幅ほど開き、お尻で支えられる範囲で下げる
  2. 少しずつ足の幅を狭める、お尻も深く下げていく
  3. 片足で(後ろに足を下す)後ろに足を下して片足で
  4. 片足で行う(前に足を下す)

意識したいコト

  • 足のうら全体でふんばる(特にかかと大事)
  • お尻を感じながら上げ下げ(ひざは内に倒さない)
  • 後ろに倒れる、かかとが浮きやすいのは背骨も硬いかも(ブリッジや足上げ腹筋をGO)

腕立て伏せ(プッシュアップ) 

力強いフォロースルーのためには肩甲骨の筋力も大切です。
ブリッジに加えて腕立て伏せも行えば、バランスよく肩甲骨が鍛えられますよ。

  1. 壁や椅子を支えに
  2. ひざを立てて
  3. 床で
  4. 手の幅をせまくして

意識したいコト

  • 肘は横に広げない(肩甲骨に効かなくなる)
  • 体幹はまっすぐをキープ(腰を反らさない)

この他のトレーニングについてこちらの記事で詳しくまとめています。
よろしければご参考ください。

終わりに

錦織選手のフォアハンドをマネしたくなりましたか?
他の選手とは違う、鋭いスイングがあなたのテニスを変えてくれるかもですね。

「コンパクトなテイクバックでも力強いボールは打てる」

スピード化してきている現代のテニスにおいて大事なポイントと感じました。

この記事が少しでもあなたのお力になれれば幸いです。

本記事はここまでです。

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