「フェデラーを抜いて世界3位になったティエム選手(2020年6月現在)が気になってます。
フォアハンドってどう打ってるの?」
- 肘が高いテイクバック
- 肘も支点となったインパクト
現在はテニスコーチとしても活動中。
ティエム選手は2018,2019年の全仏、2020年の全豪で準優勝した選手。
威力抜群のストロークで相手を崩すプレーはBIG3にとっても驚異的な存在ですね。
2020年のATP Finalsではジョコビッチ選手を破り、準優勝を果たしています。
今回はそんなティエム選手のフォアストローク(以下フォアハンド)について解説していきます。
キーワードは『肘』です!
ティエム選手のフォアハンド
練習風景から見てみましょう。
ティーム選手のフォアハンドはまさにラケットをぶん回しているようなスイング。
これだけ速いストロークでも安定して深くラリーが続いてますね。
肘が高いテイクバック
テイクバックに注目して見てみましょう。

まず肘、その後にラケットが引かれます。
肘は90度ほど開くためかなり高い位置ですね。(フェデラー選手は45度ほど)
肘を支点にラケットが引かれてそのままスイング。
ラケットの遠心力を存分に活かしたスイングです。
肘を高く引くメリット
肘が高いことで、高い打点が打ちやすくなります。
グリップを厚く握る選手はテイクバックも高くなりやすいです。
もう一つはラケットが高い所にあるため遠心力が使われやすいということ。
ぶん回しているように見えるのは肘よりさらに高くラケットを引いているためですね。
肘から先に引くデメリット
肘から先に引くことでテイクバックが大きくなるためその分振り遅れやすくなります。
早くボールに対いて反応しなければならないのです。
しかしティエム選手はある方法でこのデメリットを解消しています。
肘も支点となったインパクト

インパクトでは肘が曲がり、肘も支点にしたスイングとなっています。
肘も支点となるメリット
肘も支点となることコンパクトかつ鋭いスイングとなりやすいです。
テイクバックで遠心力を溜められた分小さめのスイングでもボールに威力が出せます。
スイングが小さめな分振り遅れづらくもなりますね。
肘も支点となるデメリット
肘が支点となると、アウトサイドインのちぢこまったスイングとなりやすいです。
そのため打点から更にもうひと押しする意識で、厚い当たりで打つことが大事となります。
錦織選手との比較

錦織選手は対照的に小さいテイクバック、肘が伸びながらのインパクトです。
フォロースルーも非常に大きいですね。
このスイングのメリットは準備の時間が少なく済むこと。
ライジングショットにも対応しやすいですね。
しかし遠心力が少ない分しっかり体幹のひねり戻しが利用できないとパワーが出せません。
最後に

ティエム選手・錦織選手のようにフォアストロークはトッププロでも様々です。
もしあなたがフォアストロークに悩まれていたら色々な選手のマネをしてみるのもいいかもしれません。
ティエム選手はダイナミックなテイクバックですが意外とコンパクトなスイングでしたね。
今後の活躍にも期待していきましょう。
本記事は以上です。